現代イギリス小説の精読を通じて、イギリス文化がどのように文学作品という媒体に表象されているかを解き明かしていく。本授業では、日系イギリス人作家Kazuo IshiguroのNever Let Me Go(2005)を扱う。卓越した「語り」の技巧を用いて、多層的なテーマを作品に織り込むこの作家の小説を、カルチュラル・スタディーズやポストモダンの視点から読み解くことにより、英国や英国人のアイデンティティとは何か、イギリス文化を構成する要素とは何かを考察していく。
本年度は作品の後半(第2部と3部)を扱う。授業では、テキストを毎回1章ずつ読み進めていく。章ごとに担当者を決めて、概要と着眼点を発表したうえで、ディスカッションを行う。担当者は、レジュメ(A4用紙、2~3頁程度)を作成し、参加人数分のコピーを用意しておく。学期末には、各自の着眼点に基づいてレポート(A4用紙、5~6頁程度、MLAスタイル)を作成し提出する。
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